広島山陽学園 山陽高等学校

2003年度 芸術鑑賞 東京芸術座公演
12人の怒れる男たち
 貧民街で起きた、ある殺人事件。少年が父親を、飛び出しナイフで刺し殺した。
階下の老人が「殺してやる!」という声を聞き、直後に、階段をかけ降りていく少年を見た。
 高架鉄道の向こうの窓から、婦人が現場を目撃した。
 検死官の推定した死亡時刻に、少年は映画館にいた、といったが、彼の姿を見たものはいない。
十二人の陪審員の評決は”五分間”で済むと思われた。
だから、一人の男が「せめて一時間、話しあいましょう」と言い出した時、 十一人の冷ややかな視線が男に集中した。
 この夏いちばんの暑さになるだろうと予報された日の午後、扇風機もガタついてる殺風景な裁判所の一室で、
男たちの会話がギクシャクしながら進む。  完璧な”事実”が、意外な側面を見せる。

地味そうな動きにもかかわらず、
いきなり演技から、眼が離れなくなる
大テーブルに椅子
・・・そして十二人の陪審員
いろいろな感情を交えながら
話が展開していく
怒り・正義感・理性
真実とは・事実とは 温和で孤独な老人
しかしその観察力は鋭い
クライマックスが近づく 生徒より感謝の花束贈呈

あまり動きのなさそうなシンプルだがおちついた舞台道具。
場所は裁判所の一室・・・高校生には縁遠い裁判の話。
しかも、陪審員制度という日本人にはことになじみの薄い制度の話しだ。
内心、退屈しはしないだろうか?飽きてくる生徒が居るんぢゃないだろうか? そう危惧していた 。
ところが、息もつかせぬ台詞、けっして派手ではないのだが、 力強く、心に響いてくる演技。
私自身が我を忘れて見入り、聞き入ってしまっていた。
そして、ほとんどの生徒も、見入り、聞き入り、強い感動を覚えていたようだ。
本当にすばらしい公演をありがとうございました。